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大事な花芽のためのお手入れ2013.04.16

お庭にお花が咲く木があれば、毎年きれいなお花を咲かせたいものですよね。ですが、きれいなお花を咲かせたり、秋のかわいい実を実らせるためには当然お手入れが必要です。ですが、いつでもただサッパリと切ればいいというものではないのです。木の種類によってお手入れの時期がいろいろと違ってきます。花木というのは、お花が咲いた後 次回の開花に合わせて花芽を付けます。これを専門的には『花芽分化(かがぶんか)』といいますが、この花芽を誤ってつんでしまいますと翌年『今年は花が少ないなあ…』ということになってしまうのです。ですので、お花が咲いた後の花芽が付く前に、枝ぶりをきれいに整えることにより、毎年お花もきれいに咲き、美しい樹形も維持することが出来るのです。ここで問題なのは、お花が咲いた後の花芽が付くまでに長い期間のある樹木はいいのですが、その間が短い樹木というのは、先ほどの理想のお手入れ期間が短くなるということなのです。例を挙げますと、春にきれいに花を咲かせるツツジやサツキなど…。これらは、花の終わりかけの時期に新芽を伸ばし、夏頃その新芽の先に花芽を付けます。ですので、夏前にお手入れをしておかないと、その後のお手入れでは誤ってその花芽を取ってしまうことがあるということなのです。かなり慌しい印象を受けますよね。そうかと思うと、夏に花を咲かせるサルスベリなどはその年の春に花芽を付けます。花が終わった後、翌年の春まで花芽を付けないということになりますので、お手入れとしてはゆったりめに構えられます。このように木の種類によって理想のお手入れ時期が違ってきますので、それぞれ確認が必要です。剪定作業の奥深さです。『だから』 美しいお花を毎年見るためには的確な時期のお手入れが大事なのです。

健康な木のため、木は「生かすために切る」2013.04.16

『切る』 という言葉はあまり気持ちのいい言葉ではないですよね。まるで『木を切る』というと、大事な木を『殺す』みたいなイメージを抱きかねません。ですので、この業界では植木屋用語とでも言いましょうか…『切る』という言葉は使わず『抜く』とか『透かす』とか『はずす』 といった言葉を使います。こう書きますと、樹木の剪定というお手入れのイメージ通りになります。お庭の木を健康に保つためには、『光と風』がとても重要です。光が当たらず枯れてしまった枝などを込み入った枝の間から『抜いて』、木の中まで光と風の通しを良くするように『透かす』のです。そうすることにより新しい枝が成長し、木が若返ります。まさに『木を生かすために切る』のです。また、見た目がすっきりと良くなることはもちろんですが、それだけではなく、光と風の通しを良くすることは何より病害虫の発生の予防になります。ちなみに梅雨明けの時期はとくに湿気も多く、病害虫の発生が多い時期ですので、注意が必要です。ですので、梅雨前に庭木をスッキリさせてあげることをお勧めします。それでも病害虫の発生があるかもしれません。ですがその時も定期的なチェックをされていれば、それに合わせた早めの対応が出来ますので、大切な庭木の被害を最小限に抑えることが出来ます。『だから』 定期的な早めのお手入れが大事なのです。

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