庭造り『渡り6部に景4部』

彼の千利休の 『茶庭はこうあるべきだ』 という茶の湯の精神の表現ですね。

別に自宅に茶室を作ろうということではないんですが、ちょっとだけそんな事も勉強しつつ 
『お庭の在り方』を考えたいと思います。 『温故知新』というところです。

茶庭とは露地とも言いまして、茶室に付随するお庭のことです。(「露地栽培」の「露地」ですね。)
要するに【お茶】というものは、茶室内だけではなく、
順番待ちをする待合スペース【茶庭】を含めた総合芸術のようです。 
その上での庭作りの基本精神として『渡り6部に景4部』という言葉があります。

お茶に来られたお客様をいかにおもてなしするか…いかに気持ちよく外で順番待ちをしていただいて…
いかに気持ちよく歩いて茶室にお越しいただくか…
これを相当考えた結果…

渡り(歩きやすさ):景(景観美)=6:4

の割合で庭造りを考えろ、というのが利休さんの持論だったそうです。
飛び石を敷く位置や角度を決めたりするのにも、ものスゴイ労力を費やしたのではないでしょうか…
庭造りの基本精神
現在のお庭作りにこの考えを当てはめるなら、『実用面:見た目のきれいさ』でしょうね。
駐車場や物置・洗濯物干しスペースが『渡り』:樹木や花壇の植栽が『景』

このバランスは個人の好みで様々あって良いと思うのですが…
ちなみに利休さんの同時代の別の有名な茶人の方でも、
バランスは逆に 6:4 を 4:6 で考えられた方もいらっしゃったようです。

いずれにしても、そういうバランスを踏まえてお庭は造りましょうということですね。
きれいな家で便利で快適に気持ちよく過ごすために、どういう状態がベストなのか、というところです。
ちなみに我が家は猫の額ほどの庭に、私がこれでもかと好きな植物を植え、2:8 くらいでしょうか…
「伸びた枝が洗濯物にかかる~っ(嫌)」 とかよく物申され反省しております…

もちろん植栽=景とは限りません。たとえば生垣などはその両方を兼ね備えています。
最近では単なる目隠し目的のズッシリとした常緑の樹木ではなく、
花や葉色のきれいな線の細いスッキリとした常緑樹や、落葉樹を生垣に使われるお宅も少なくありません。
とっても美しいです。

機能性と美しさの線をどこで引くかの考えは人それぞれでしょうけれども、そのような樹木を選ばれると、
景観は明るく、とても美しくなり、高いブロック塀で覆われたお宅では起こらないような、
人と人との楽しい会話が生まれたりするかもしれません。  

その時はもちろん『一期一会』の精神で…




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